小学生の子どもにGPSは本当に必要？機能・メリット・おすすめを解説

小学校への入学が近づくと、「ちゃんと一人で登下校できるかな」「放課後は大丈夫かな」と、子どもの安全について考える場面が増えてきます。

最近は、こうした不安への備えとして、小学生向けGPSを検討する家庭も増えています。とはいえ、「本当に必要？」「どんな機能を見ればいいの？」と、迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、これから小学校入学を控えたお子さんを持つ保護者の方に向けて、小学生向けGPSの必要性や選び方、使う際の注意点を分かりやすくまとめています。

目　次

1 小学生にGPSは必要？
- 1.1 GPSを検討すべき状況とは
- 1.2 学年や行動範囲で判断する目安
2 小学生向けGPSの主な機能
3 おすすめ小学生用GPS端末3選
4 GPSを使うメリットと注意点
- 4.1 親の安心感と子どもの安全
- 4.2 使うときの注意点（過信しすぎない、バッテリー管理など）
5 この記事のまとめ

小学生にGPSは必要？

小学生にGPSが「必ず必要かどうか」は、家庭の状況や子どもの行動によって異なります。ただ近年は、共働き家庭の増加や子どもの行動範囲の広がりにより、“念のための安心材料”としてGPSを持たせる家庭が増えているのも事実です。

低学年のうちは、時間感覚がまだ不安定で、予定外の行動をとることも少なくありません。そのため、親がそばにいられない時間帯に「今どこにいるのか」を把握できる手段があるだけで、安心感は大きく変わります。

一方で、学校と自宅の往復のみで必ず大人が付き添う場合などは、GPSが必須とは言えないケースもあります。

大切なのは、「不安だから」ではなく「生活スタイルに合っているか」で判断することです。

GPSを検討すべき状況とは

では、どのような場合にGPSを検討するとよいのでしょうか。目安になるのは、次のような状況です。

共働きなどで、下校後すぐに親が対応できない
学童や習い事など、放課後に移動がある
公園や友達の家など、一人行動が増えてきた
登下校ルートに人通りの少ない場所がある
「今どこにいるの？」と感じる場面が増えてきた

こうしたケースでは、何かあったときに位置を確認できる手段があるだけで、親の負担が軽くなります。

GPSは子どもを監視するためのものではなく、あくまで「もしものときに状況を確認できる手段のひとつ」と考えると、取り入れやすくなります。

学年や行動範囲で判断する目安

GPSの必要性は、学年が上がるにつれて変化します。

1〜2年生

登下校や放課後の行動がまだ不安定な時期。初めて一人で行動する機会が増え、GPSを導入する家庭が多い。

3〜4年生

行動範囲が広がり、友達同士での外出や習い事への移動が増える。引き続きGPSが役立つケースが多い。

5〜6年生

自立が進み、行動範囲はさらに広がる。スマホを持たせるか、GPSを継続するか検討する家庭も増えてくる。

このように、学年そのものよりも「どこまで一人で行動するか」を基準に判断するのがポイントです。

小学生向けGPSの主な機能

小学生向けGPSには、見守りを目的としたさまざまな機能が搭載されています。ただし、すべての機能が必要とは限らず、「どこまで確認したいか」「どんな場面で使うか」によって重視すべきポイントは変わります。

ここでは、GPS選びで押さえておきたい主な機能を紹介します。

居場所確認・位置追跡

GPSの基本となるのが、子どもの居場所を確認できる機能です。専用アプリやWeb画面から、現在地や移動履歴を確認できるタイプが一般的です。

機種によっては、

リアルタイムで位置を更新できる
一定時間ごとに自動で位置情報を送信する
過去の移動履歴を確認できる

といった違いがあります。

登下校や習い事の移動がある家庭では、「今どこにいるか」をすぐ確認できるかどうかが重要なポイントになります。

通話・メッセージ機能

一部の小学生向けGPSには、簡単な通話やメッセージ機能が搭載されています。

親子間のみ通話できる
定型文メッセージを送受信できる
音声メッセージに対応している

など、機能の範囲は機種によって異なります。

スマホを持たせるほどではないけれど、「何かあったときに連絡できる手段がほしい」という家庭には、通話・メッセージ機能付きのGPSが向いています。

防犯アラームや緊急通知

防犯面を重視したい場合は、アラームや緊急通知機能の有無もチェックしておきたいポイントです。

本体のボタンを押すとアラームが鳴る
緊急時に保護者へ通知が届く
事前に登録した連絡先へ自動通知される

といった機能があります。

万が一のときに、子ども自身が「助けを求める手段」を持てるかどうかは、安心感につながります。

バッテリーや防水などのスペック比較

毎日持ち歩くものだからこそ、バッテリー性能や本体の耐久性も重要です。

特に確認しておきたいのは、

充電頻度（数日〜1週間以上持つか）
防水・防塵性能
本体サイズや重さ
ランドセルやカバンへの取り付けやすさ

バッテリーの持ちが悪いと、「いざというときに使えない」という事態にもなりかねません。

家庭の使い方に合ったスペックかどうかを、事前に確認しておくことが大切です。

おすすめ小学生用GPS端末3選

小学生の見守りに便利なGPS端末は、機能や使い勝手が機種によって大きく異なります。ここでは、位置情報の精度や通知機能、防水性能、バッテリー持ちなどの日常使いで役立つポイントを重視して選んだおすすめの3機種を紹介します。通学や放課後の外出、習い事の送迎がある家庭でも安心して使えるモデルをピックアップしましたので、選び方の参考にしてください。

子供みまもりGPSあんしんウォッチャー

高精度GPSに加え、街なかの無線LANやau携帯基地局の情報を組み合わせることで、より正確な位置情報を表示します。

スマホやキッズ携帯の持ち込みができない学校や学童でも、周囲に迷惑をかけずに持ち歩けるのが特長です。

自宅や塾の無線LANを使った「ピンポイント設定」により、到着・出発をより正確に通知してくれるので安心感が高まります。

詳細情報

メーカー	KDDI株式会社
料金	【あんしんウォッチャー(LE)セットプラン】本体料金：5,680円(税込) 月額料金：初月無料※1　2カ月目以降539円(税込)/月【あんしんウォッチャーセットプラン】本体料金：11,000円(税込) 月額料金：最大12カ月間無料※3　13カ月目以降539円(税込)/月
主な機能	現在地測位家族招待機能通知機能ピンポイント設定乗り物に乗ったことを通知歩数の確認防水・防塵機能

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子供みまもりGPSあんしんウォッチャー

みてねみまもりGPS

出典：みてねみまもりGPS

通学や習い事の行動パターンを学習し、出発・到着や行動範囲外への移動を自動で通知してくれるGPSサービスです。長持ちバッテリーや防水・防塵対応で、毎日の通学や外遊びでも安心して使えます。

きょうだいをまとめて見守れる管理画面やボイスメッセージ保存機能、充実したサポート体制も備わっています。

詳細情報

メーカー	株式会社MIXI
料金	【みてねみまもりGPSトーク】本体料金：5,680円(税込) 月額料金：748円(税込)/月【みてねみまもりGPSお知らせボタン搭載モデル】本体料金：5,280円(税込) 月額料金：528円(税込)/月
主な機能	現在地測位ボイスメッセージ機能(みてねみまもりGPSトーク) お知らせボタン機能(みてねみまもりGPSお知らせボタン搭載モデル) 駅改札通過通知機能(一部路線のみ) 生活防水・防塵

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ミマモルメGPS

出典：ミマモルメGPS

複数の衛星やWi-Fi、携帯基地局を活用することで、屋内や地下でも位置を把握しやすいGPSサービスです。アプリを開くだけで現在地や移動履歴を確認でき、よく行く場所の出入りや行動範囲から外れた際には通知が届きます。

電池残量のお知らせや家族で見守れる共有機能、問い合わせしやすいサポート体制も備わっており、日常的な見守りに使いやすい設計が特長です。

詳細情報

メーカー	株式会社ミマモルメ
料金	本体料金：6,380円(税込) 月額料金：638円(税込)/月
主な機能	現在地測位居場所を通知よく行く場所の出入りを通知普段の行動エリアを出たら通知家族みんなで見守れる移動履歴電池が少なくなったらお知らせ