ラン活を開始した方、これからラン活をする方へ後悔なく納得のいくランドセル選びができるように解説していきたいと思います。
ランドセル選びで気を付けるべきこと、ランドセルを選ぶ上での指標、いつどこで購入すればいいのかなどを順に解説します。
これからのラン活のお役に立てればと思います。
目 次
ランドセル選びで気を付けてほしい!失敗しがちなこと3選
ランドセルは6年間使うものです。そしてとっても高価です。失敗せずに購入するために気をつけたいポイントを解説します。
欲しいと思ったランドセルの販売開始が早くてすでに出遅れてしまった
ランドセル選びで一番後悔してしまうことは、欲しいと思ったランドセルがすでに完売になっていることです。
昔ほどの争奪戦はなくなってきていますが、人気のメーカーや人気のランドセルは早くに完売になっているものもあります。
また、販売期間を予め短めに設定している場合もあります。例えば、土屋鞄、グリローズ、伊勢丹などで販売されている一部の商品などは販売期間が早くに終了するものがあります。
「欲しかったのに!」という思いをしなくていいように、早めにリサーチをすることをおすすめします。年々販売開始時期が早くなってきているのも事実です。メーカーによっては、年長さんの4月になる前に販売開始しているところもあります。
上のデータは一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会の2023年分の調査になります。年長さんの4月頃に検討開始し始めている方が多いですが、年中さんの冬から開始している方もとても多いのがわかります。
実際に購入するタイミングはともかく、どういったランドセルがどの時期から販売されるかはリサーチしておく必要があります。
種類が多すぎてどれがいいのかわからなくなってしまった
最近のランドセルは色のバリエーション、デザイン、ブランドなど種類が本当に豊富になってきています。親世代のランドセルとはまったく違うものと言ってもいいくらい様々な種類があります。
同じデザインであっても何色ものパターンがあったり、同じメーカーに何種類ものデザインのランドセルがあったりします。百貨店でも100種類以上のランドセルを販売していたりします。
それだけに、種類が多い中から選ぶのはとても大変なことです。何も決めずにランドセル売り場にふらっと行ってしまうとただただ目移りしてしまって、正しい判断がしずらくなってしまうこともあるかもしれません。
実際にランドセル売り場や店舗に行く前に、公式サイトなどでラインナップを確認したりカタログ請求などをしてどういったランドセルに絞っていくかを決めておくことをおすすめします。
子供主導でランドセル選びをしたので色で後悔
親世代のランドセルの場合、男の子は黒、女の子は赤というほぼほぼ選択肢がない状態だったと思います。どこのメーカーで購入したかくらいの差だったと思います。
一方、今はランドセルのカラーバリエーションやデザインも豊富です。それだけに、お子さん自身の好みを主張しやすい状態にもなっていると思います。
そうすると起こる問題が、親の好みと子供の好みが全く違ってしまうことです。子供の好みを大切にしたいと思って好きな色を選ばせたものの、後々親が後悔してしまうということがあります。
親は今の好みだけでなく高学年になった時のことなど先々のことを考慮しながら選ぶことができます。しかし、子供は今好きなものを選びがちです。
こういった後悔を避けるためにも、「お子さんの意見を100%聞いて決めるのか」、「親の意見を主導で決めるのか」を最初に決めておくことをおすすめします。
ランドセルの選び方で大切な10のポイント
ランドセルを選ぶ時のポイントを解説していきます。
色
ランドセルを選ぶ上で一番大切な要素でもあると言っても過言ではないのが「色」ではないでしょうか。
下のデータは、一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会の2023年分の調査でランドセルを選ぶ時の決定理由になります。
やはり色を決定理由にしている方が多いのがわかります。それだけ色が重要でもあり、選択肢が増えているということも言えるのではないでしょうか。
男の子はまだまだ黒が多いですが、その他の紺、青、緑も増えてきています。女の子は赤よりも紫、ピンク、水色の方が選べれています。
そんな中でも流行のカラーもあります。去年あたりから「くすみカラー」が登場して、注目されています。特に女の子が好む傾向のカラーは流行があるように思います。
下記のラベルをタップすると当サイトの色別ランドセル記事を見ることができます。
デザイン
ランドセルのデザインも多種多様になってきています。半カブセのものや刺繍のもの、型押しデザインなど個性的なものが増えています。
画像のようなデザイン性の高いものはアパレルブランドに多いです。デザインの自由度も上がっていると同時に、選ぶ方も自由に選べるようになってきていると思います。
もちろんシンプルさを追求した老舗工房系のランドセルもあります。これは好みによりけりだと思います。
素材
ランドセルの素材はおおまかに分けると3つあります。人口皮革、牛革、コードバンになります。
素材によって重さや丈夫さ、そして価格などが異なります。特徴を一覧表にしました。
重さ | 丈夫さ | 価格 | 質感 | |
コードバン | 1,400~1,500g | 10万円~ | 使うにつれて艶がでる | |
牛革 | 1,300~1,400g | 6~10万円 | 使うにつれて風合いが出てくる | |
人工皮革 | 1,000~1,200g | 3~6万円 | 質感は劣る |
最近ではコードバン、牛革、人工皮革に加えてナイロン製のものが登場してきています。ナイロン製は軽さと価格が魅力になってくるものです。
軽いことを重要視したい場合は人工皮革やナイロン、丈夫さや質感重視の場合は牛革やコードバンなどになると思います。価格を最重要視したい場合は人工皮革のものから探すのがいいかと思います。
重さ
ランドセルの重さが注目されるようになってきています。これまでのランドセルは重過ぎるのではないか?と考える方が増えてきているのかもしれません。
実際に背負うとなると、ランドセルの重さのみならず教科書や学校で使うものがランドセルの中に入るのでかなり重たい状態になっています。
ランドセルの重さを左右するのは、主に使用素材になります。
素材 | 重さ |
コードバン | 1,400~1,500g |
牛革 | 1,300~1,400g |
人工皮革 | 1,000~1,200g |
天然皮革のコードバンや牛革が重く、人工皮革が軽量になってきています。最近では、さらなる軽さを求めてナイロン製のものを選ぶ方もいます。
とはいえ、重量的に重いランドセルであっても、重心設計などで体感重量が軽く感じられるランドセルも多くあります。
サイズ
ランドセルには、主に4つのサイズが展開されています。
A4教材対応サイズ | 横21.5cm × 縦29cm前後 |
A4クリアファイルサイズ(横対応) | 横22cm × 縦30cm前 |
A4クリアファイルサイズ(縦・横対応) | 横22cm × 縦31cm前後 |
A4フラットファイルサイズ | 横23cm × 縦31cm |
ランドセルのサイズを確認する際によく耳にするのが「A4フラットファイル対応」という言葉だと思います。
A4フラットファイルというは、二つ穴で閉じるファイルのことです。このファイルが収納できるのは、一番下のA4フラットファイルサイズのみです。
しかし、学校によってはA4フラットファイルを一切使用しない学校もあります。私の息子の学校は一切使っていません。
意外に気を付けておきたいことは、学校でランドセルを収納するロッカーのサイズです。学校によってはロッカーの高さがあまりない場合があります。ランドセルによっては、収納できない場合もなくはないです。
丈夫さ
ランドセルの丈夫さはマチの部分のこだわりを見てもらうとわかると思います。頑丈な構造にしてマチの部分が型崩れしないように作られています。
例えば、セイバンなどでは321構造というものを採用しています。それにより型崩れしずらい構造になっています。
マチの部分が弱いと何年後かにぺちゃんこな状態になるということもあるかもしれません。
背負いやすさ
重さのところでも書きましたが、最近のランドセルはとにかく工夫がされています。ランドセルの重量が重くても、背負ってみるとそこまで重く感じないということも少なくはないです。
天使のはねのセイバンを例にとって説明していきたいと思います。
出典:セイバン公式サイト
出典:セイバン公式サイトどのランドセルにもある肩ベルト、背カン、背あての機能になります。どれも体に密着させることを意識して構造が作られています。
ランドセルとお子さんの体に空間ができてしまうと、体がランドセルに引っ張られているような状態になります。それだけ密着している作りになっているのかということは重要であるともいえます。
もちろんセイバン以外のランドセルメーカーもこういった工夫が施されています。
安全性
安全性の工夫もとても大切です。同じくセイバンを例にとって解説していきます。
冬場の日暮れの早い時期や学童などで帰宅が遅いお子さんも多いと思います。そういった場合に車などに存在を知らせるための反射素材が使われていたりします。
給食袋をかけるフックも強い力がかかると自動的に外れる仕組みになっています。これが外れてくらないと、万が一どこかに引っかかった時に体が持っていかれてケガをしかねません。
また、肩ベルトには防犯ブザーのフックがついています。何かあった時にすぐ対応できる場所につけることができます。
こういった安全面に対しても工夫が施されているランドセルが多くあります。
6年保証
ランドセルを購入すると6年保証というものがついている場合があります。メーカーや販売店によってその内容は様々です。
一部無料で修理をしてくれたり、修理期間中は代替のランドセルを用意してくれると言ったものがあります。
但し、ランドセルを選ぶ基準ではあまり意識はしなくてもいいかと思います。不具合が出た時に修理などを依頼できる場所があることは重要です。ある程度のメーカーやデパートなどの販売店で購入すれば修理保証は付いているところが多いです(一部付いていない場合もあり)。
気を付ける必要があるのは、楽天やamazonなどで購入する際です。保証がついていないケースがあります。
価格
価格は、ランドセルを選ぶ時の大切な指標です。ランドセル情報サイトを運営していて感じるのは、どこのメーカーもここ数年で値上がりしてきています。
価格を決める要素として使用している素材が何であるかです。
素材 | 価格 |
コードバン | 10万円~ |
牛革 | 6~10万円 |
人工皮革 | 3~6万円 |
コードバンとは馬革を使用した高級素材になっているので基本的に10万円を超えます。牛革も最近では6万円であれば安いほうではないでしょうか。人工皮革は軽量で価格も手頃なものになります。
他に価格を決める要素としては、アパレルブランドのランドセルであるかどうかです。ブランドものであると人工皮革であっても7~8万円することも少なくはありません。
ランドセルはいつ選べばいいの?
ランドセルの情報集や購入はいつ頃すればいいのかを解説していきます。
年中さんの時期から情報収集をしておくのがおすすめ
おおまかなランドセル販売のスケジュールです。一般的に2月頃からカタログ請求が開始されますが、年々早くなっている傾向があります。
実際に当サイトの検索状況の傾向からですが、年中さんの1月頃からランドセルのことを調べ始める人が多いように感じます。
といのも1月頃から、メーカーのHPなどで販売情報が公開され始めるからです。1月頃からざっくり調べ始めるというのがおすすめです。
一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会の2023年データによると実際にランドセルを購入した時期で一番多いのは、年長さんの5月頃になります。以前は夏休みにランドセルを見に行くのが定番だったのが、早期化してGWにランドセルを見に行くようになったのではないでしょうか。
欲しいランドセルによって選ぶ時期は異なります
ランドセル購入時期に適しているのがいつ頃なのか?これは、購入するランドセルによって様々です。
人気のものは早くに完売してしまうものもあります。
一方で、人気のランドセルでも期間内の予約分は全て受けるといったメーカーも出てきています。焦って購入したり、並んだりしたりする必要がなくなっています。
また、夏頃からは型落ち商品を扱ったアウトレット販売などもあるので、少しでもお安く購入したいという方はその頃も注目です。
ランドセルはどこで選べばいいの?
これからランドセルをお探しの方はどこで選べばいいのでしょうか。購入できる場所とどこで購入すべきかを解説しています。
ランドセルを選べる場所はたくさんあります
ランドセルを購入できる場所は、実店舗とネットの2か所になります。
実店舗 | ネット |
・デパート ・量販店 ・メーカーのショールーム ・ホームセンター |
・デパートのオンラインストア ・量販店のオンラインストア ・メーカーのオンラインストア ・楽天やamazon |
実店舗の場合は、伊勢丹や大丸松坂屋などのデパート、イオンやイトーヨーカドーなどの量販店、メーカーのショールームなどがあります。
ネットの場合は、デパートや量販やメーカーのオンラインストアと楽天amazonなどでも購入することができます。
実際にどこで購入するかは置いといて、まずはネットで様々なランドセルを見ることができます。
どんなランドセルが欲しいかでどこで選ぶべきか決まります
実際に購入する時はどこで購入するべきなのか?これは、選ぶランドセルによりけりです。
- 人気商品を購入したい→ネット購入がおすすめ
- 低価格のランドセルを購入したい→ネット購入がおすすめ
- 実際に試着して色合いなど確認して購入したい→実店舗がおすすめ
人気の商品、人気のカラーのランドセルなどは早目にネットで完売になってしまうケースもあります。そういった商品はネットでの購入を視野に入れておいた方がいいです。
また、ネット限定商品やネット限定割引などの商品もあったりもします。
実際にどんなランドセルがあるの?
ここまではどういった基準でランドセルを選び、いつどこで購入すればいいのかを解説してきました。
ここからは実際にどういったランドセルがあるのかを紹介していきます。それぞれのバナーをタップすると当サイトの詳細ページへ移動できます。
工房系ランドセル
老舗鞄店などが作っているランドセルになります。昔からの技術や職人さんによる手作業などが魅力になります。
全体的にシンプルベーシックなランドセルが多いです。
ブランド系ランドセル
皆さんがよくご存じのブランドのランドセルです。注目度が高いのは、ラルフローレン、ポーター、グリローズ、ポール&ジョー、ビームスなどです。
メーカー系ランドセル
主にランドセルをメインに製造をしているメーカーのランドセルになります。ランドセルの機能面への工夫などが魅力です。
この記事のまとめ
ランドセルの選び方について解説してきました。種類が豊富なので、選ぶことが難しくなってきています。
お子さんと相談しながら、選ぶ優先順位を決めていくといいかと思います。
この記事以外にもランドセルに関する情報を載せています。ぜひ、ラン活の参考にして下さい。